Envessa Markets(envessamarkets.com)は、為替や株式、暗号資産などを取引できる「完全規制ブローカー」のように見えますが、DataProが調べたところ、取引をしない月が続くと毎月100〜500ドルが口座から差し引かれる規約があるなど、不審な点がいくつも見つかりました。
本記事では、DataProの独自調査によって明らかになったEnvessa Marketsの実態や不審点、口コミ・評判、出金できない場合に確認すべきこと、被害に遭った際の返金に向けた対応方法について詳しく解説します。
Envessa Marketsの怪しい点
- 取引をしない月が続くと、毎月100〜500ドルが口座から差し引かれる
- 「完全規制」とうたうが、認可元は日本の金融庁ではなくコモロの機関
- ボーナスを出金するには、受け取った額の2万倍の取引が必要
- アプリがあるように見せているが、ダウンロードのボタンはどこにもつながっていない
- サイトが作られてから約7か月半しか経っていない
これらだけで法的に詐欺と断定することはできませんが、日本の登録が見当たらず、預けたお金が手数料で減っていく条件のサイトに、お金や個人情報を預けないようにしてください。
Envessa Marketsに入金している方へ
出金しようとしたときに、税金や保証金、手数料などの名目で支払いを求められても、応じないでください。
送金の記録や相手とのやり取りは、消さずに残しておいてください。お金の行き先をたどる手がかりになります。

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Envessa Marketsは詐欺?独自調査で判明した実態

トップページには「信頼できる完全規制ブローカー」とあり、下には「ライセンス取得・規制下で運営」「顧客資金の分別管理」「安全・迅速な出金」と並びます。為替や株式、暗号資産などのCFD(差金決済取引)を扱うブローカーのように見えますが、パソコンで開くと英語の画面に移ります。
Envessa Marketsの基本情報は、次のとおりです。
| 調査項目 | |
|---|---|
| サイト名 | Envessa Markets |
| URL | https://envessamarkets.com/ |
| 運営会社 | 利用規約に、運営は「PROTOTECH ONLINE LTD」と記載(「Envessa Markets」は商号) |
| 金融登録 | コモロのアンジュアン・オフショア金融庁(AOFA)の認可・規制の下で運営していると記載。日本の金融庁の登録業者の一覧には見当たりません |
| 所在地 | 「苦情」の画面に「Boulevard de Coalancanthe, Mutsamudu, Anjouan, Union of Comoros」と記載 |
| 連絡先 | 「苦情」の画面に、苦情用のメールアドレス(complaints@envessamarkets.com)の記載があります |
| ドメイン登録 | 2026年2月19日(調査時点で約7か月半前) |
| ドメインの更新期限 | 2027年2月19日 |
| レジストラ | GoDaddy.com, LLC |
Envessa Marketsのサイトで確認された5つの不審点
ここからは、DataProがEnvessa Marketsのサイトを確認して見つけた不審点を詳しく解説します。
1.取引をしない月が続くと、毎月100〜500ドルが口座から差し引かれる
サイトの「法的」のページから開ける手数料の書面(General Fees Policy。英語のPDF)には、入金・出金・取引のいずれも無い状態が1か月以上続くと口座を「休眠」と扱い、月ごとの休眠手数料を残高から差し引ける、と書かれています。金額は、1〜2か月が100ドル、2〜6か月が250ドル、6〜12か月が500ドルで、12か月を過ぎても毎月500ドルです。クライアント契約の第17条にも、同じ趣旨の定めがあります。
入金したお金を、取引をせずに置いておくだけでも、毎月の手数料で残高が減っていきます。これらの金額は日本語の画面には出てきません。同じ書面には、口座が休眠になると、有効なボーナスと関連する利益を全額取り消せる、とも書かれています。
取引を休んでいる間も費用がかかる以上、損を出して手を止めた人や、入金したあとに迷っている人から、先に残高が減っていきます。
2.「完全規制」とうたうが、認可元は日本の金融庁ではなくコモロの機関
トップページには「信頼できる完全規制ブローカー」「ライセンス取得・規制下で運営」と記載されていますが、その規制の中身は、日本語の「苦情」の画面で分かります。Envessa Marketsは「コモロ連合のアンジュアン・オフショア金融庁(Anjouan Offshore Finance Authority)の認可および規制の下で運営されて」いると書かれており、日本の金融庁の登録業者の一覧には見当たりません。

コモロの中央銀行(Banque Centrale des Comores)は、銀行や金融機関に免許を出すと称する「架空の組織」について、2022年6月に国民へ知らせる声明を出し、2025年12月にも財務省のサイトで同じ警告を出した、と金融系メディアのFinance Magnates(2026年3月19日)が伝えています。同じ記事は、この中央銀行の正規の金融仲介業者の一覧にアンジュアンの組織(AOFA)は含まれず、AOFAの免許には法的な効力がない、とも書いています。
運営についても、利用規約には「The Website is owned and operated by PROTOTECH ONLINE LTD」とあり、運営はサイトの名前のEnvessa Marketsではなく、この会社が「Envessa Markets」の名前を使っている、と書かれています。日本語の画面から開いた利用規約は、題名から中身まで英語のままです。

「完全規制」の言葉は、日本の金融庁の登録を受けているという意味ではありません。このサイトを選ぶ利用者は、日本の登録を受けた会社に課される決まりの外で、お金を預けることになります。
日本で金融商品や暗号資産(仮想通貨)を扱う業者は、サイトなどに会社名と登録番号を示すことが、金融商品取引法や資金決済法で決められています。また、契約の前には、会社名・住所・登録番号・手数料などを客に示さなければなりません。Envessa Marketsのサイトに書かれているのは、運営会社の名前と、コモロの機関の免許番号で、日本の登録番号は書かれていません。
3.ボーナスを出金するには、受け取った額の2万倍の取引が必要
ボーナスの書面(Trading Bonus Scheme Terms and Conditions。英語のPDF)には、ボーナスを出金できるようにするには、受け取ったボーナス1ドルあたり2万ドルの取引量が必要、と書かれています。書面の例では、5,000ドルを入金して5,000ドルのボーナスを受け取ると、必要な取引量は1億ドルです。
90日間に1万ドルの取引量に届かないとボーナスを取り消す、口座どうしの内部送金をするとボーナスを失う、といった条件も同じ書面にあります。ボーナスは受け取った額に見合う価値があるように見えますが、実際には、出金できる状態にするための取引量が、受け取ったボーナスの2万倍にもなる条件が付いています。
4.アプリがあるように見せているが、ダウンロードのボタンはどこにもつながっていない
トップページには「Envessa Marketsアプリを今すぐダウンロード」という見出しがあり、AppleとAndroidのアイコンと「アプリをダウンロード」のボタンが並んでいます。

ところが、どれを押しても何も開きません。3つとも、リンクが設定されていないただの画像とボタンだからです。App StoreとGoogle Playで「Envessa」と探しても、Envessa Marketsのアプリは見当たりませんでした。
実際にはダウンロードできるアプリが無いのに、アプリがあるように見せかけていることになります。
5.サイトが作られてから約7か月半しか経っていない
envessamarkets.comのドメインが登録されたのは2026年2月19日で、調査時点で約7か月半しか経っていません。運営会社のPrototech Online Ltdも、クライアント契約によると2025年10月9日にコモロのアンジュアン島で設立されており、調査時点でほぼ1年前です。
正規の金融会社は、何年も同じアドレスでサイトを運営し、利用者が会社の歩みや評判を確かめられるようにしています。詐欺サイトの多くは、被害が表に出る前にサイトを閉じ、新しいドメインを取って作り直すことを繰り返すため、作られて間もないサイトが目立ちます。
Envessa Marketsの口コミ・評判を調査
インターネットでEnvessa Marketsについて調べましたが、利用した人の口コミや、「出金できない」といった被害の報告は見つかりませんでした。
ただ、取引口座を開いて使うサイトは、SNSなどで勧誘された人だけが使うことが多く、口コミや被害の報告が表に出にくい傾向があります。詐欺サイトは、悪い評判が広まる前にサイトを閉じ、別の名前で作り直すことも少なくないため、被害の報告が無いからといって油断はできません。
Envessa Marketsから出金できない場合に確認したいこと
Envessa Marketsへの入金後に出金できない、出金申請が保留されている、追加費用を求められている場合は、次の状況に該当していないか確認してください。
- 出金前に、未完了の取引や注文をすべて処理するよう求められた
- 税金、保証金、認証費用、口座解除費用などを請求された
- 出金するために、追加の暗号資産を送金するよう指示された
- 出金申請後、サポートや紹介者と連絡が取れなくなった
- 「手続きの期限が迫っている」などと支払いを急かされている
- 出金先の変更や本人確認を理由に、別の支払いを求められた
すでに口座内に資産があるにもかかわらず、出金条件として指定先へ別途送金するよう求められる場合は、追加の送金には応じないでください。
追加送金を求められている場合
支払っても、出金できるとは限りません。名目を変えて、さらに支払いを求められることが多くあります。相手から案内された請求名目、金額、振込先口座またはウォレットアドレス、支払期限が分かる画面を保存し、まずは弊社無料相談をご活用下さい。




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Envessa Marketsに送金したお金は返金できる?
Envessa Marketsへ送金した資金が返金されるかどうかは、送金方法、送金からの経過時間、資金の移動状況、相手方の情報、残っている証拠などによって異なります。一律に返金できると判断したり、被害金の回収を保証したりすることはできません。
ただし、すでに送金してしまった場合でも、何も確認できないと決まったわけではありません。
暗号資産で送金した場合、ブロックチェーン上には送金記録が残ります。
トランザクションIDや送金先アドレスを起点として、資金の移動先や取引所への到達状況などを確認できる場合があります。
| 送金方法 | 確認・保存する情報 |
|---|---|
| 暗号資産(仮想通貨) | TXID、送金先アドレス、利用した取引所・ウォレット、送金日時、通貨、数量を保存する |
| 銀行振込 | 振込明細、振込先口座、名義、振込日時を保存し、利用した金融機関へ相談する |
| クレジットカード | 利用明細、決済事業者名、注文・契約内容を保存し、カード会社へ相談する |
調査によって資金の流れを確認できても、それだけで返金が実現するわけではありません。
しかし、警察、弁護士、金融機関、暗号資産取引所などへ状況を説明する際の資料として活用できる可能性があります。
Envessa Marketsの被害に気づいたときにやるべきこと
出金できない状態や追加請求が発生している場合は、相手との交渉を続ける前に、次の順番で対応してください。
- 追加の入金・送金を止める税金、保証金、口座解除費用、未完了取引の処理費用など、どのような名目であっても新たな支払いはいったん止めてください。支払いを急かされても、その場で判断しないことが重要です。
- やり取りと画面を保存するサイトのURL、残高画面、出金申請画面、追加請求画面、利用規約、紹介者やサポートとのLINE・Telegram・メールなどをスクリーンショットで保存してください。
- 送金情報を整理する送金日時、金額、通貨、送金先ウォレットアドレス、トランザクションID、利用した取引所・ウォレットを整理します。銀行振込の場合は、振込先口座と振込明細を保存してください。
- 現在の状況を専門家へ相談する送金記録や相手とのやり取りを整理したら、暗号資産(仮想通貨)の資金追跡に対応している専門家へ相談しましょう。トランザクションIDや送金先のウォレットアドレスが残っていれば、資金の移動状況などを確認できる場合があります。
銀行振込やクレジットカードで支払った場合は、利用した銀行やカード会社へ連絡し、対応できる手続きがないか確認してください。
調査会社への相談で資金の移動状況を確認できる場合がある
暗号資産(仮想通貨)の取引履歴は、ブロックチェーン上に記録されます。トランザクションIDや送金先のウォレットアドレスが残っていれば、専門の調査会社による解析を通じて、送金後の資金の流れや、暗号資産取引所へ到達している可能性を確認できる場合があります。
DataProでは、専門のブロックチェーン解析ツールを活用し、ご相談いただいた送金先アドレスやトランザクションIDをもとに、資金の移動状況を調査します。調査結果は、警察や弁護士、暗号資産取引所などへ相談する際の資料として、レポートにまとめることも可能です。
調査によって返金を保証することはできませんが、現在残っている記録から何を確認できる可能性があるのか、無料相談でご案内しています。Envessa Marketsへの送金について不安がある場合は、追加の支払いを行う前にご相談ください。
Envessa Marketsに関するよくある質問
Envessa Markets(envessamarkets.com)は詐欺サイトですか?
Envessa Marketsは「完全規制」とうたっていますが、認可元はコモロの機関で、日本の金融庁の登録業者の一覧にも見当たらないうえ、規約には、取引をしない月が続くと毎月100〜500ドルを口座から差し引くことや、ボーナスを出金するには受け取った額の2万倍の取引が必要なことが書かれています。預けたお金が手数料で減っていく条件のサイトへの入金や個人情報の提供は、避けてください。
Envessa Marketsから出金できない場合はどうすればよいですか?
まず、出金のためという理由で追加送金を求められても支払いを止めてください。出金申請画面、追加請求の内容、相手とのやり取り、送金履歴を保存します。そのうえで、利用した金融機関や暗号資産取引所、警察、弁護士、調査会社などへの相談を検討してください。
税金や保証金を払えば出金できますか?
出金のために、税金や保証金、手数料などを別に振り込むよう求められたら、それは詐欺の典型的な手口です。正規の金融サービスでは、出金のために客が別にお金を振り込むことはありません。払っても出金できることはまずなく、名目を変えて次の請求が続きます。追加の支払いには応じないでください。
Envessa Marketsに送金したお金は返金できますか?
返金できるかどうかは、送金方法、経過時間、資金の移動状況、残っている証拠などによって異なるため、保証することはできません。ただし、暗号資産の送金記録が残っていれば、資金の移動先などを確認できる場合があります。返金の可能性を判断する前に、まず送金記録を整理することが重要です。
暗号資産(仮想通貨)の送金先は追跡できますか?
トランザクションIDや送金先ウォレットアドレスが残っていれば、ブロックチェーン上で資金の移動を確認できる場合があります。ただし、資金の移動先を確認できることと、被害金を回収できることは別です。追跡や返金を保証するものではありません。
Envessa Marketsの「完全規制」は、どこの規制ですか?
サイトの「苦情」の画面には、コモロ連合のアンジュアン・オフショア金融庁の認可および規制の下で運営していると書かれていますが、日本の金融庁の登録業者の一覧に、Envessa Marketsは見当たりません。さらに、コモロの中央銀行が免許を出すと称する「架空の組織」について警告を出したことを、Finance Magnatesが伝えています。
Envessa Marketsを利用している方へ
DataProの調査で見つかったEnvessa Marketsの不審点は、次のとおりです。
- 取引をしない月が続くと、毎月100〜500ドルが口座から差し引かれる
- 「完全規制」とうたうが、認可元は日本の金融庁ではなくコモロの機関
- ボーナスを出金するには、受け取った額の2万倍の取引が必要
- アプリがあるように見せているが、ダウンロードのボタンはどこにもつながっていない
- サイトが作られてから約7か月半しか経っていない
以上のことから、Envessa Marketsへの入金や個人情報の提供は控えてください。すでに入金している場合は、出金のためという理由で追加送金を求められても応じず、やり取りと送金記録を保存してください。
被害回復に向けた確認は、早めの記録整理から始まります
送金記録ややり取りが残っていれば、今後の対応に必要な情報を確認できる場合があります。
相談時点で契約や調査を決める必要はありません。まずは現在の状況をお聞かせください。




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