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ロマンス詐欺で荷物の手数料や渡航費を求められたら|払う前の確認点

ロマンス詐欺で荷物の手数料や渡航費を求められたときの確認点を示したアイキャッチ画像

SNSやマッチングアプリで知り合い、毎日やり取りを続けてきた相手から「あなたに荷物を送ったので受け取ってほしい」「会いに行きたいけれど渡航費が足りない」と頼まれた。配送業者を名乗る連絡も届き、手数料を払うよう求められている。ロマンス詐欺ではないかと調べている方もいると思います。

国民生活センターは、この種の手口を「国際ロマンス詐欺」と呼んで注意を呼びかけています。この段階で先に決めるのは、相手を信じるかどうかではありません。求められている手数料や渡航費を、今は払わないことです。

この記事では、警察庁と国民生活センターが公表している内容をもとに、荷物の受け取り費用や通関料、渡航費を求められたときに確かめること、支払う前に残しておく記録、すでに払ってしまった場合の整理のしかたをまとめます。

DataProは、暗号資産(仮想通貨)や投資サイトのトラブルに限らず、SNS投資詐欺やロマンス詐欺、副業詐欺など、オンライン上の詐欺被害全般のご相談を受け付けています。支払う前の段階でも、ご相談いただけます。

荷物や渡航費の支払いを求められた段階で止めること

荷物や渡航費の話が出たときに、その場でできることは限られています。次の4つを先に決めてください。

  • 求められた手数料・通関料・渡航費を、今日は払わない。
  • 配送業者を名乗る連絡に、相手から聞いた番号で折り返さない。
  • 住所や氏名など、受取人として求められた情報を追加で伝えない。
  • やり取りの画面を、消される前に保存しておく。

警察庁は、実際に会ったことがない人からお金の話が出たら要注意だとしています。詐欺師が仲良くなった後に使う言葉として、「会いたいから旅費を送って」「荷物を送るから手数料を払って」を例に挙げています。

払わずに待つことで失うものは、ほとんどありません。相手が急がせてくる場合でも、期限を理由に判断を早める必要はありません。

相手との関係を終わらせるかどうかは、ここでは決めなくてかまいません。お金を動かす前に、確かめる時間を取ることが先です。

求められている手数料や渡航費を払う前に、やり取りの内容を一緒に確かめられます。

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荷物や渡航費の請求について相談する

公表されている「荷物」と「渡航費」の請求の形

国民生活センターは、この種の詐欺で送金させる手口はさまざまだとしたうえで、特に目立つ相談を公表しています。荷物等を送るので代わりに受け取ってほしいと言われ、受け取る際に通関料などの料金を請求されるというものです。

同センターが紹介している事例は、次のような形です。

  • 配送事業者から受取人払いで50万円かかると連絡があり、数日以内に国際送金で支払うようせかされた。
  • 指定されたサイトでギフトの配送状況を確認すると、通関手数料を請求されていた。
  • 相手のパスポートが送られてきたので信用し、荷物の受取りを承諾したら高額な手数料を請求された。
  • 資産譲渡のためにキャッシュカードの受取りを承諾すると、通関手数料を請求された。
  • 日本へ渡航するための休暇取得費用を請求された。

最初の事例では、相談者は荷物を受け取るのにお金がかかると思っておらず、荷物の中身についても聞いていなかったとされています。荷物の話は、受け取る側にとって負担がないように始まることがあります。

請求は「受け取る」と答えたあとに出てくるという順番も、事例に共通しています。承諾した時点で、相手は次の連絡に進みます。

配送業者や配送状況のサイトを確かめる

ロマンス詐欺で荷物の手数料を求められたときに、自分で確かめられることと相手から案内された内容を並べた比較図解

配送業者を名乗る連絡や、配送状況を確認するサイトが本物かどうかは、相手から渡された情報だけでは確かめられません。確かめる先を、自分で選び直します。

確かめる点自分で確かめられること相手から案内された内容
連絡先配送業者の公式サイトで調べた窓口メッセージに書かれた番号やアドレス
配送状況の確認先自分で検索して開いた公式サイト相手から送られてきたURL
支払いの求め方支払う理由を自分で確かめられる期限を区切って送金を急がされる
荷物の中身中身と送り主を説明できる中身を聞いていない

手順は次のとおりです。

  • 連絡してきた配送業者の名前を、そのまま書き留める。
  • その名前で公式サイトを自分で検索し、開く。
  • 公式サイトに載っている問い合わせ先を控える。
  • 相手から届いた番号・アドレス・URLと見比べる。
  • 一致しない場合は、相手から届いた連絡先を使わない。

国民生活センターの事例には、指定されたサイトで配送状況を確認したら手数料が請求されていたというものがあります。追跡番号を入力する画面が表示されても、そのサイトが配送業者のものとは限りません。

渡航費や休暇の費用を頼まれたとき

「会いに行くための航空券代が足りない」「休暇を取るための費用が必要」と頼まれる場合です。国民生活センターは、日本へ渡航するための休暇取得費用を請求された相談を公表しています。

渡航費を頼まれたときは、次の点を書き出してみてください。

  • これまでに、実際に会った日があるか。
  • ビデオ通話で、本人と確かめられる形で話したことがあるか。
  • 渡航の日程や到着先が、具体的に決まっているか。
  • 費用の送り先が、相手本人の名義になっているか。

警察庁は、翻訳アプリや生成AIを使えば誰でも簡単に他人になりすますことができ、会ったことがないのに投資や結婚費用等の名目で金銭を要求された場合は詐欺を疑うよう呼びかけています。

会えるかどうかと、渡航費を払うかどうかは別の問題です。会うための費用が先に必要だと言われた時点で、支払いの判断はいったん止めてください。

「パスポートを送る」と言われたとき

相手が身分を示すために、パスポートの画像や身分証の写しを送ってくることがあります。先に挙げた国民生活センターの事例でも、パスポートが届いたことが、荷物の受取りを承諾するきっかけになっています。

送られてきた画像は、相手が本人であることを示すものとは限りません。画像の真偽を自分で判定しようとするより、その画像が届いた日時と、その直後に何を頼まれたかを記録しておくほうが、あとで経過を説明するときに役立ちます。

プロフィールや写真の確かめ方は、ロマンス詐欺の見分け方|写真やプロフィールの確認手順で手順を分けて整理しています。

断ったあとに続く連絡

支払いを断ったり、返事を遅らせたりすると、連絡の内容が変わることがあります。

  • 「荷物が差し止められる」「保管料が増える」と期限を示される。
  • 配送業者や税関を名乗る別の人物から連絡が来る。
  • 「あなたのために送ったのに」と気持ちに訴えられる。
  • 金額を下げる、分けて払うなどの提案をされる。

期限を示されても、その期限が本当にあるかどうかは、相手の話からは確かめられません。返事を急がされるほど、支払う前に記録を残す時間を取ってください。

ロマンス詐欺全体の流れはロマンス詐欺の手口と特徴|マッチングアプリやSNSで投資を勧められたらにまとめています。荷物や渡航費の話は、その流れの中で送金に進む入口の1つです。

支払う前に残しておく記録

ロマンス詐欺で荷物の手数料や渡航費を求められたときに、支払う前に残しておく記録のチェック図解

支払うかどうかを決める前に、手元の情報を残しておきます。

  • 相手のプロフィール画面と、やり取りを始めた日。
  • 荷物や渡航の話が出たメッセージの画面。
  • 配送業者を名乗る連絡の送信元と日時。
  • 案内された配送状況のURLと表示された画面。
  • 求められた金額・名目・支払い期限。
  • 指定された送金先と支払い方法。

保存のしかたは、詐欺の証拠の残し方|画面・メッセージ・送金記録を保存する手順で画面・メッセージ・送金記録の順に説明しています。相手がアカウントを消すと見られなくなる画面もあるため、先に保存してください。

相手から届いたパスポートや身分証の画像は、ほかの人へ転送したり、SNSに載せたりしないでください。記録として手元に残すだけにします。

メッセージの画面と請求の記録があれば、そのままお送りいただけます。

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手元の記録を送って相談する

すでに支払ってしまった場合

手数料や渡航費をすでに払ってしまった場合も、次の支払いを止めることはできます。

  • 追加の手数料や「最後の費用」を、続けて払わない。
  • 払った日付・金額・送金先・支払い方法を書き出す。
  • 送金の控えや明細を、画面と一緒に保存する。

送金したあとの確認先は、支払い方法によって違います。会ったことのない恋人に送金してしまったときにすることで、送金方法ごとに最初に確かめる先を整理しています。

相手が荷物の受け取りやキャッシュカードの受け取りを頼んできていた場合は、届いたものを開けたり使ったりせず、届いた日と送り主の表示を記録してください。

DataProに相談できること・できないこと

DataProは、調査・分析・資金追跡を行う立場から、次の内容をお手伝いできます。

  • 相手とのやり取りと、荷物や渡航費の請求の経過の整理。
  • 案内された配送状況のサイトやURLについて、確認できる情報の整理。
  • 支払いの記録と、求められた名目の突き合わせ。
  • 暗号資産で支払っている場合の、送金記録をもとにした資金の移動の確認。

一方で、法律相談、相手への返金請求や代理交渉、捜査、相手が誰であるかの特定や、相手が詐欺であるという結論を出すことは行いません。資金の回収や口座の凍結をお約束することもできません。確認できる範囲とできない範囲は、ご相談の最初にご説明します。

荷物や渡航費の請求についてよくある質問

恋人から荷物を送ったと言われ、受け取りの手数料を求められています。

国民生活センターは、荷物を代わりに受け取ってほしいと言われ、受け取る際に通関料などの料金を請求される相談が目立つと公表しています。手数料などを要求されても支払わないよう助言しています。支払う前に、メッセージと請求の内容を保存してください。

配送業者からの連絡なので、本物ではないでしょうか。

相手から案内された番号やURLでは確かめられません。配送業者の名前で公式サイトを自分で検索し、そこに載っている問い合わせ先と見比べてください。一致しない場合は、届いた連絡先を使わないでください。

国際ロマンス詐欺では、渡航費を求められることもありますか。

国民生活センターは、日本へ渡航するための休暇取得費用を請求された相談を公表しています。警察庁も、詐欺師が使う言葉の例として「会いたいから旅費を送って」を挙げています。会うための費用を先に求められたら、支払いを止めてください。

相手のパスポートの画像が送られてきました。

国民生活センターは、パスポートが送られてきたので信用し、荷物の受取りを承諾したら高額な手数料を請求された事例を紹介しています。画像が届いた日時と、その後に何を頼まれたかを記録しておいてください。画像はほかの人へ転送しないでください。

断ったら、荷物が差し止められると言われました。

期限や不利益を示されても、それが本当かどうかは相手の話からは確かめられません。国民生活センターの事例でも、数日以内に支払うようせかされています。期限を理由に支払いを急がず、やり取りを保存してください。

すでに手数料を払ってしまいました。

この記事や当社で結果をお約束することはできません。追加の手数料は払わず、払った日付・金額・送金先・支払い方法を書き出してください。送金の控えや明細もあわせて保存しておくと、支払い方法ごとの確認先へ伝えやすくなります。

まとめ

荷物の手数料や渡航費を求められた段階なら、まだ払わずに止まれます。

  • 会ったことのない相手から荷物や渡航費の話が出たら、支払いを止める。
  • 配送業者や配送状況のサイトは、自分で調べた公式の連絡先で確かめる。
  • パスポートの画像が届いても、それだけで信用の根拠にしない。
  • 期限を示されても、支払いの判断を急がない。
  • 払う前に、メッセージ・URL・金額・送金先を記録しておく。

相手とのやり取りと請求された金額が手元にあれば、支払う前の段階から一緒に経過を整理できます。

すでに払ってしまった分についても、確認できる範囲をご案内します。

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