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操作ミスを理由に修復費用を請求されたら詐欺?追加送金の前に確かめること

操作ミスを理由に修復費用を請求されたときの確認点を示したアイキャッチ画像

手続きの途中で操作を誤ったと言われ、その修復のために費用が必要だと請求されている。
自分のミスだと言われると、払うしかないように感じます。
認証に失敗した、データが壊れた、信用度が下がったなど、言い方はいくつもあります。

こうした名目のとき、確かめられるのは責任の所在ではありません。その費用の根拠が、書面やサイトのどこに書かれているかです。

この記事では、求められている名目の書き出し方、操作ミスや認証失敗が費用の理由になるかの見方、金額の根拠の探し方、最初に少額が返ってきていた場合の考え方、名目の変化、送金前に残しておく記録を整理します。

DataProは、暗号資産(仮想通貨)や投資サイトのトラブルに限らず、SNS投資詐欺やロマンス詐欺、副業詐欺など、オンライン上の詐欺被害全般のご相談を受け付けています。まだ払っていない段階でも、ご相談いただけます。

いま求められている名目を書き出す

操作ミスや認証失敗を理由に求められる名目と確かめることを並べた比較図解

まず、これまでに求められた名目を一覧にします。

求められている名目相手の説明手元で確かめること
会員認証・本人確認手続きに必要登録時の書面に記載があるか
操作ミスの修復誤操作で止まった誰がどの操作を誤ったとされているか
データ修復記録が壊れた修復の料金表がどこにあるか
信用回復信用度が下がったその指標が画面で確認できるか
違約金・罰金規約に基づく規約のどの条文か

名目・金額・言われた日付・伝えてきた相手の4つを並べてください。右の列が埋まらない名目があれば、それも記録になります。

この一覧は、あとから経緯を説明するときにもそのまま使えます。書き出す順番は、最初に言われたものからにしてください。

名目が表に無い言い方で示されている場合も、そのままの言葉で書き写してください。言い換えると、あとで同じ説明を探せなくなります。

求められている名目と金額を、時系列で一緒に整理できます。

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「操作ミス」「認証失敗」が費用の理由になるか

利用者側の過失を理由にした請求は、ほかの名目とは性質が違います。

税金や手数料は、第三者や制度を理由にしたものです。これに対して操作ミスや認証失敗は、自分に落ち度があったという形になっています。そのため、断りにくいと感じやすくなります。

ただし、落ち度があったかどうかと、その費用を払う義務があるかどうかは別です。確かめるのは次の順番です。

  • その操作が誤りだったと、どの画面や記録で示されているか。
  • 誤りによって何が起きたと説明されているか。
  • その復旧に費用がかかると、どこに書かれていたか。
  • 金額がどのように計算されたと説明されているか。

金融庁は、SNS上の投資勧誘について、出金時に高額な手数料や税金の支払いといった名目で口座への入金を要求される手口を公表しています。名目は違っても、出金の前に支払いが挟まる形は共通しています。

税金・保証金・手数料といった名目の確認点は、出金に税金や保証金を求められたら詐欺?追加請求の名目と支払う前に確認することにまとめています。

金額の根拠がどこに書かれているか

金額の根拠を探します。見つからないこと自体が、確かめた結果になります。

登録したときの画面、利用規約、料金の案内、受け取ったメッセージを順に開いて、請求されている金額と同じ数字が書かれている場所を探してください。

  • 同じ金額が書かれた料金表や規約があるか。
  • あるとすれば、それをいつ見られる状態だったか。
  • 金額が相手のメッセージだけで示されていないか。
  • 支払い先が、登録したサービスの名義になっているか。

根拠が見つからない場合は「記載なし」と書き残してください。あとで説明するときに、探した事実が残ります。

料金表や規約が見つかった場合は、その中の該当箇所と、請求されている金額が一致しているかを確かめます。金額だけが一致していても、適用される条件が違っていることがあります。

最初に少額が返ってきていた場合の見方

少額を払ったら、それを上回る金額が戻ってきた。この経験が判断を難しくします。

国民生活センターは、簡単な作業で稼げるとうたう副業について、最初に少額の報酬が得られても、その後に高額報酬のタスクをするためなどと称して振り込みを要求されるケースが目立つとしています。

同センターは、作業後に報酬が振り込まれた後、「失敗したのでグループの連帯責任になる」と入金を求められ、その後も次々にお金を請求された相談事例を公表しています。失敗を理由に請求が始まる形は、修復費用の名目と重なります。

戻ってきたという事実は、相手に支払い能力があることを示すものではありません。戻ってきた金額が、自分が払った金額の範囲に収まっているかどうかを見てください。

戻ってきた金額と、払った金額の合計を並べてください。差額がどちら向きかが、数字で見えます。

戻ってきた時期も書き添えてください。手続きの初期にだけ戻っていて、その後は戻っていないという並びになることがあります。

名目が次々に変わっていないか

名目が1回ごとに変わっていないかを見ます。

最初に書き出した一覧を、言われた順番に並べ直してください。同じ名目が繰り返されているのか、毎回変わっているのかで、見え方が変わります。

  • 1回目と2回目で、理由が同じか違うか。
  • 支払うたびに、次の名目が出てきていないか。
  • 金額が回を追うごとに増えていないか。
  • 送金先が毎回同じか、変わっているか。

金融庁は、入金した直後に連絡が取れなくなることもあると注意を呼びかけています。次の入金をする前に、ここまでの並びを確かめてください。

支払いを断ったときの相手の反応

支払いを断ったあとの反応も、記録として残しておきます。

  • 断ったときに返ってきた文面。
  • 期限や不利益を示す説明があったか。
  • 連絡の頻度が変わったか。
  • 別の相手から連絡が来るようになったか。

断ること自体に問題はありません。期限が相手の都合で決まっている場合、その期限がどこに書かれているかを探してください。

急がせる理由が相手側にあるかどうかを見てください。書面に期限の記載が無く、メッセージだけで示されている場合は、その事実を記録に残します。

払うために借り入れを考えている段階であれば、詐欺の追加請求を払うために借金を考えているとき|借りる前の確認点に借りる前の確認点をまとめています。

追加送金の前に残しておく記録

修復費用を請求されたときに追加送金の前に残す記録のチェック図解

ここまでで書き出した内容を、画面と書類の形で保存します。メモだけでは、あとから裏づけられません。

  • 請求の文面が表示されたやり取りの画面。
  • 費用の根拠として示された画面や文書。
  • 登録したときの規約や料金の案内。
  • 送金と入金が分かる通帳やアプリの明細。
  • 断ったときに返ってきた文面。
  • 保存したファイルを、端末以外の場所にも控えておく。

撮影した日付が分かる形で保存してください。アカウントが使えなくなると、同じ画面を開けなくなることがあります。

保存は、手続きを続けるかどうかを決める前に済ませてください。先に断ってから集めようとすると、画面が開けなくなっていることがあります。

やり取りの画面と送金の記録がそろっていれば、そのままお送りいただけます。

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手元の記録を送って相談する

すでに払ってしまった場合

すでに払ってしまった場合も、整理できることがあります。

  • 支払った先(名義・金融機関・支払い方法)と日付。
  • 支払いごとに示されていた名目。
  • 手続きが進んだかどうか、その後どうなったか。
  • 新たに届いた連絡があれば、その内容。

消費者庁は、投資系トラブルに遭ったことのある消費者から、被害回復を持ち掛けられ金銭の支払を要求されたといった相談が見られるとしています。

取り戻せるという連絡が届いたときの確認点は、詐欺被害の返金をうたう業者に注意|「お金を取り戻せる」という連絡で扱っています。出金の条件そのものを理由に断られている場合は、出金条件を満たしていないと言われたとき|追加送金前の確認点が担当します。

DataProに相談できること・できないこと

DataProは、調査・分析・資金追跡を行う立場から、次の内容をお手伝いできます。

  • 求められている名目と、示された時期の整理。
  • 支払った金額と戻ってきた金額の突き合わせ。
  • サイトやアプリの表示内容の確認。
  • 暗号資産で払っている場合の、送金記録をもとにした資金の移動の確認。

一方で、法律相談、相手への返金請求や代理交渉、捜査、特定の業者について違法かどうかの結論を出すことは行いません。支払う義務があるかどうかの判断もしません。資金の回収や口座の凍結をお約束することもできません。確認できる範囲とできない範囲は、ご相談の最初にご説明します。

修復費用の請求についてよくある質問

自分の操作ミスだと言われました。払う必要がありますか。

払う義務があるかどうかをこの記事や当社で判断することはできません。確かめられるのは、その操作が誤りだったとどの記録で示されているか、復旧に費用がかかるとどこに書かれていたか、金額がどのように計算されたと説明されているか、の3点です。

最初に払った分は戻ってきました。信用してよいでしょうか。

安全の根拠にはなりません。国民生活センターは、最初に少額の報酬が得られても、その後に高額報酬のタスクのためなどと称して振り込みを要求されるケースが目立つとしています。戻ってきた金額と、払った合計を並べてみてください。

認証に失敗したので再手続きの費用が必要だと言われました。

登録したときの書面やサイトに、再手続きの費用が書かれているかを探してください。同じ金額が記載された料金表や規約が見つからない場合は、その事実を「記載なし」として記録に残します。

払わないと今までの分が無効になると言われています。

その期限や条件がどこに書かれているかを探してください。相手のメッセージだけで示されている場合は、書面での裏づけが無いという事実が記録になります。断ったときの返答も保存しておいてください。

名目が毎回変わっています。

言われた順番に並べ直してください。1回目と2回目で理由が違うか、支払うたびに次の名目が出ていないか、金額が増えていないか、送金先が変わっていないかを確かめます。並びそのものが判断の材料になります。

すでに何度か払ってしまいました。

支払い先・日付・そのときの名目を一覧にしてください。そのうえで次の入金はいったん保留にしてかまいません。消費者庁は、被害回復を持ち掛けられ金銭の支払を要求されたという相談が見られるとしており、新たに届く連絡も保存しておいてください。

まとめ

自分のミスだと言われていても、払う前に確かめられることがあります。

  • 名目・金額・日付・伝えてきた相手を一覧にする。
  • 請求されている金額と同じ数字が、どこに書かれているかを探す。
  • 見つからない場合は「記載なし」と書き残す。
  • 戻ってきた金額と、払った合計を並べる。
  • 名目が1回ごとに変わっていないかを見る。

やり取りの画面と送金の記録がそろっていれば、名目の変化から一緒に整理できます。

払ってしまった分について、確認できる範囲をご案内します。

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